今回のテーマは「心療内科と精神科」についてです。
「心療内科では病名を教えてくれないって本当?」「心療内科と精神科は何が違うの?」
といった様々な疑問を読者の皆様から頂いたので、アウルクリニックの片上 徹也院長に伺いました。
この記事を読んで、疑問や不安を解消しましょう!
心療内科とは
心療内科の診療内容を教えてください。


内科的なものだと「胃潰瘍」や「喘息」、「蕁麻疹」などの治療を行うこともありますし、 内視鏡を使用した診察など消化器内科の先生がされているような診療を行うこともあります。
また、医療行為やお薬は精神科と全く同じですが、心療内科を標榜しているクリニックもありますね。
減少傾向にはあるものの依然として残っている「精神科」への偏見のために、「精神科」ではなく「心療内科」を標榜されているのです。

アウルクリニック様では具体的にどのような体の病気・症状で心療内科を受診なさる患者さんが多いのでしょうか?

心療内科のカウンセリングでは、どんなことが行われるの?





診察が自費になることはあるの?保険適用の条件とは?


心療内科での診断について
心療内科では病名を伝えないって本当?



片上先生、もしくは他の心療内科の先生でそのようになさっている先生はいらっしゃいますか?

最近では若い先生を中心に、「患者さんと問題を共有して一緒に治療していきましょう」というスタンスが多くなっているので、病名を伝えないという先生は少ないと思います。


何に困っているのかということを明確にしておかないと、ズルズル半永久的に治療し続けなければいけなくなることが多いので、しっかりと問題を共有しながら治療していくようにしています。
心療内科の医師と臨床心理士の役割の違いとは?


先程の精神療法に関しては、医師または臨床心理士でなければいけないと決められているわけではありません。 臨床心理士の方が専門的に勉強していることもあります。

治療する際には臨床心理士の先生から心理的な部分のアドバイスを受けることもあるんでしょうか?



通院を途中で止めてしまっても大丈夫?


まず、ご自身で治ったと判断してしまう人についてですが、鬱(うつ)状態が一時的に出なくなったとしても、その状態が6ヶ月以上続かないと再発しやすいということがあります。 そのため、しっかり治療を続けた方が長いスパンで見れば患者さんにとっても楽なのではないかと思います。
通院することが億劫になってしまう人についてですが、ドタキャンして行かなかったことを申し訳なく感じてしまう人もいるかもしれませんね。しかし、僕としてはもう一度頼って欲しいと思っているので、あまりそういったことを気にせずにまた通院してもらえればと思います。
精神科について
神経内科は心療内科や精神科とは違うの?



精神科で入院になる基準とは?自分の意思で入院はできるの?


精神科で入院するケースは、「自分から入院をする任意入院」と「家族と精神保健福祉法指定医が本人の意思と関係なしに医療及び保護をするために入院させる医療保護入院」、「2名の精神保健福祉法指定医の判断のもとで、自傷他害の恐れのある患者さんを都道府県知事が入院させる措置入院」の3つに分けられます。
例えば、病気で他の人に迷惑をかけてしまうというような状態や病気のせいで犯罪を犯してしまうような状態であれば、医療保護入院や措置入院といった形で本人の意思にかかわらず強制的に入院させる場合があります。

心療内科や精神科でのドクターショッピングの問題点とは?
ドクターショッピングとは
精神的・身体的な問題に対して、医療機関を次々と、あるいは同時に受診すること。


有効血中濃度になるまでにだいたい3ヶ月ぐらいかかると言われているので、薬を飲むのを途中で止めてしまうと血中濃度が一定にならず、効果が上手く発揮されない恐れもあります。 また、患者さんと長く接していく中で、その人のことが分かっていくので、病歴をしっかり見るということは非常に大事です。
短期間だと経過をしっかりと見られないので、誤診が増える恐れもあります。





片上先生ありがとうございました。
名称 | Owlクリニック |
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診療時間 | 19:00-23:00 ※詳細はHPをご覧ください。 |
休診日 | 火曜日、土曜日、日曜日、祝日、年末年始 |
公式ホームページ | http://www.owlclinic.com/ |