朝晩はかなり涼しくなり、過ごしやすい季節になってきました。今回のテーマは、そんな「秋の始まりに気を付けること」です!
伺ったのは、いつも笑顔でレポートに答えていただいてる守口市にある大島医院の大嶋 太一院長です。
皆さん、「夏バテの本来の意味」を御存じですか?
夏に暑さで体調を崩してしまうことを夏バテと呼んでいませんか?実は、違うのです!大嶋先生に伺った内容を見ていきましょう。
※夏に増える脱水症状の原因とその対策についてはコチラの記事をご覧ください。
夏バテの本来の意味とは!?





本来の夏バテとは、夏に体力が弱った影響で秋口に体調を崩すことを言います。
夏バテの症状としては
- 食欲不振
- 睡眠障害
- 集中力の低下
- 疲れが取れない
- めまい
- 頭痛
- 下痢や便秘
- おう吐
が挙げられます。
原因は、「暑さによる体力低下」「胃腸機能の低下」「外気の暑さと室温の低さの寒暖差による自律神経の働きの低下」が原因となることが多いそうです。
ちなみに夏バテにも2種類あり、
暑さによる体力低下、胃腸機能の低下から来る夏バテを旧型の夏バテ
寒暖差による自律神経の働きの低下から来る夏バテを新型の夏バテ
と呼ぶそうですよ。





夏バテに隠れた病気とは!?
①甲状腺機能亢進症
聞きなれない病気ですが、代表的な病気はバセドウ病ですね。
バセドウ病は聞いたこともある方も多いのではないでしょうか。
症状としては手の震えや目が飛び出す事ですね。
甲状腺機能亢進症は、体を元気にするホルモンと言われる甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることにより、全身の代謝が高まり疲れやすくなる病気です。
自覚症状は、暑がり・汗を書く・疲れやすい・動悸・不眠・痩せる・良く食べる等です。
これは一般的な健康診断などの採血項目には含まれないオプションなので、病院の血液検査で発見できます。
②甲状腺機能低下症
これは逆に甲状腺ホルモンが減少してしまう病気です。
症状としては、疲れやすい・だるい・むくみやすい・冷え性等の症状があります。
薬で治療可能ですが、効きにくい場合は手術が必要になります。
③貧血
鉄分不足で体中に酸素を運ぶヘモグロビンが減少すると、体のあちこちで酸素不足になり倦怠感が生じます。
夏バテと勘違いしやすいので、日頃から貧血気味の方は注意が必要です。
④糖尿病
これは皆さんも良く御存じの病気かもしれませんね。
詳しくは、「糖尿病ってどんな病気?」をご覧ください。
⑤胃がん、胃潰瘍
こんな病気まで夏バテに隠れてしまうことがあります。
食欲不振が続くようなら体重を測ってみましょう。
体重が減っていたら、一度病院へ行って検査を受ける事をお勧めします。
- 食欲不振
- 胃もたれ
- 体重減少
これらは胃がん、胃潰瘍の初期症状かもしれません。



大嶋先生にまとめてもらいました!
まとめ~夏バテかと思ったら~
①倦怠感は色んな病気の初期症状です。
・全身の倦怠感 これは色んな病気の初期症状
・貧血などの軽いケースから、肝機能障害や胸に水が溜まっているなんて重いケースまである

②倦怠感+体の痛みは危険です。
倦怠感の他に、背中などに痛みを伴う場合、『末期性の胃がん』である危険性もあります。背中、肩、腹部に痛みがある場合、大至急、病院で検査を受けてください。


病は気からとも言うからね。ただ、普段から定期的に健診は受けた方が良いのは確かだね。
以上夏バテに隠された病気についてのお話を伺ってきました。
夏バテという簡単な言葉の後ろには怖い病気があるかもしれませんね。
少しでも異変を感じたら、そして何もなくても定期的に健診に行くのは良い事だと改めて感じました。
健康な体で秋を楽しみましょう!
名称 | 大島医院(Oshima Medical Clinic) |
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院長 | 大嶋 太一 |
診療科目 | 一般総合内科・放射線科 |
住所 | 〒570-0025 大阪府守口市竜田通2丁目7−6 |
TEL | 06-6991-2875 |
FAX | 06-6991-2875 |
備考 | 通院が困難な患者様は御相談の上、往診を行っております。 地域全体の健康を目指しておりますので一度御来院の上、ご相談下さい。 |