“リハビリ”と聞くと、起き上がりや歩行の練習など四肢の運動を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
リハビリという言葉は本来、身体的な回復とともに精神的な回復なども対象になっており、身体だけのアプローチだけには留まらないものなのです。
その中でも“心臓リハビリテーション”という心臓病患者さんと関わりの深いリハビリについて、松下記念病院から市民向けのセミナーが開催されるのでご紹介したいと思います。
今回は心臓リハビリテーションの他に、長生きするための運動や栄養のお話も同時に講演されます。心臓病に関わる患者さんはもちろん、高齢者の家族を支えるために役立つ情報が得られる講演内容になっています。
心臓リハビリテーションって?
心臓リハビリテーションは「心リハ」とも呼ばれ、主に心臓病を抱える患者さんや心臓手術を終えた患者さんに適用されるリハビリです。慢性、急性に関わらず患者さんのQOL(生活の質)が向上することを目的とし、症状に合ったアプローチを行っていきます。
心疾患の手術は術後の入院が長くなるケースも多く、その期間が長いほど患者さんの筋肉の働きは低下し、持久力も下がります。これらを可能な限り術前の状態まで回復させることが、患者さんのよりよい生活に繋がります。
患者さんへの指導や再発防止も
リハビリで行う運動は、その強度が適切でないと危険な場合もあります。そのため、ひとりひとりの症状や経過に応じた安全な方法を設定する必要があります。バランスの取れた運動内容を患者さんに指導し、患者さんにとって継続的に行える運動を一緒に考えることも心臓リハビリテーションの重要なアプローチです。
また心不全などは運動だけをしていれば再発しないというものでもありません。症状が悪化したり再発することを防ぐには、食事や生活習慣の見直しも大切です。患者さんが自分で取り組みながら快適に生活するためサポートも心臓リハビリテーションのひとつの方法です。
内蔵へアプローチするリハビリと聞くとなんだか難しい印象を持ってしまいますが、今回は市民の健康づくりを地域の中核で担う松下記念病院の主催ということで、誰にとっても分かりやすい講演内容が期待されます。
ご自身はもちろん家族が手術を予定されている方、リハビリについて興味のある方、ぜひご参加ください!
開催日 | 令和元年11月28日(木) |
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開催時間 | 14時 |
受付開始 | 13時30分より |
会場 | 松下記念病院 2階 講義室 |
講演1 | 『心臓リハビリってすごい!』松下記念病院 循環器内科部長 川﨑達也 |
講演2 | 『長生きの秘訣は運動にあり』理学療法士 井波志帆 |
講演3 | 『知って得する栄養の話』管理栄養士 堀本智美 |
費用 | 無料 |
申し込み
松下記念病院 患者支援連携センター
TEL:06-6992-5373 (受付は平日午後1時~4時まで)